本業の就業後や休みの日に別のアルバイトをしたり、最近ではインターネットを活用してライティングやネットショップを運営してみたりと様々な種類がある副業。
何かしらサービス業に関連したものが多いですが、一次産業の農業も副業になり得るのでしょうか?
今回は農業を副業にするメリットやデメリットの他、副業として農業に取り組む様々な種類を紹介します。
- 農業は副業にあたるのか
- 副業で農家を始める方法
- 知っておくべき制度
- 副業農家で稼げる金額
- 農家よりも稼げる副業
結論から言うと農業での副業は不安定で難しい側面も大きくあります。
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目次
農業は副業になるのか?
農業を副業にしようと検討した時に気になるのが、兼業農家との違いです。
兼業農家とは、世帯員のうち一人以上が農業以外の仕事に従事して収入を得ている農家のこと。
中でも農業からの収入が主なものを第一種兼業農家、農業以外からの収入が主なものを第二種兼業農家といいます。
第一種兼業農家 |
第二種兼業農家 |
農業からの収入が主 | 農業以外の収入が主 |
副業で農家を始める方法
副業で農家を始める際はいくつかの方法があります。
それぞれの特徴を掴み、自分にあった方法で農業を始めましょう。
週末農業という方法
会社勤めをしている方などが、休みの週末や休日に農業に取り組む働き方が週末農業です。
農作物は週に一度の手入れでも問題なく育つ品種を選び必要はありますが、手軽に自然に触れられる趣味としても注目を集めています。
都会で働き続けていると、満員電車での長時間の通勤やデスクワークによる運動不足の状態が続くことも珍しくなく、心身ともにストレスが溜まりやすい環境といえます。
本業の合間に週に一度でも農作物や土に触れ、自然の中で体を動かして汗を流すことで、よい気分転換になり本業で蓄積されたストレスの解消にもつながります。
半農半Xという方法
半農半Xとは、京都府出身の塩見直紀さんが1995年ごろから提唱している新しい生き方・暮らし方です。
農業と他の仕事を組み合わせる新たなライフスタイルと言われています。
自分や家族が食べるのに必要な食料を自給自足しながら、自分の好きなことに取り組むスタイルであり、収入を得るための副業として農業を捉える考え方とは、農業への捉え方が少し異なるといえます。
農業手伝いという方法
農業は通年で業務内容や業務量が一定ではなく、時期により忙しさややらなければならない仕事の内容は変わってきます。
特に人手が必要となる収穫期等に農業に携わるのが農業手伝いという方法です。
時給換算で収入を得られ、働き手としては自分自身で田畑を準備して農業を行うよりも手軽に収入を得ることはできますが、
一から自分の手で農作物を育てて収穫するという農業の面白さ、醍醐味に触れる機会は少なくなります。
農業を副業として始めるメリット
農業を副業にする方法をいくつかご紹介いたしました。
副業として農業を始めるメリットとしては、どのような点が挙げられるのでしょうか?
自然と触れ合う事ができる
まずはなんと言っても、手軽に自然と触れ合えることがメリットの一つに挙げられます。
子供も外遊びよりも家の中にいたままゲームで遊ぶことの方が増えてきているなど、昔と比べると現代社会は全体的に身近に自然と触れ合う機会が減って来ているのではないでしょうか。
そういった中で毎日ではなくとも、定期的に農業に取り組み土や野菜に触れる機会をつくることは、身近に自然と触れ合う機会をつくり生活を有意義にするきっかけの一つに出来るかもしれません。
とれたてのものが食べられる
副業に他の仕事を選ぶことと農業を副業にすることを比較した際に、最も大きな違いとして考えられるのは、収入を得られる他に新鮮な野菜や果物が収穫できる点ではないでしょうか。
自分自身が育てているため農薬等の使用状況も分かっており安心ですし、一から育てた達成感や嬉しさもひとしおでしょう。
自分自身また家族で食べて楽しむほか、ご近所や親戚・友人におすそ分けしてコミュニケーションのきっかけになるなど、周囲との良好な人間関係の構築にも役立てられるかもしれません。
農業を副業として始めるデメリット
農業を副業として取り組むことには様々にメリットがあることが分かりましたが、それでは逆に農業を副業にすることによるデメリットには、どのようなものが想定されるのでしょうか。
手間がかかる
まずは何といっても手間がかかるという点がデメリットとして挙げられます。
農業は生き物相手です。
種まきだけやって放っておいたら収穫まで勝手に育ってくれる訳ではなく、水やりや肥料の追加、雑草抜きや病気の予防など生育の場面に合わせて手をかける必要があります。
日々育っていく野菜や果物をきちんと管理するためには、自分の体がいくら本業で疲れていても田畑に出かけて世話を見続けなければなりません。
また台風をはじめとする悪天候時の対策にも気が抜けません。農業は基本的に作物を出荷しないと売上が得られないため、育てていた作物がもし収穫や出荷できない状態になってしまうと収入を一切得ることができません。
たとえ副業として本業の合間に取り組むとしても、きちんと継続して手間暇をかける必要があります。
事前準備が大変
実際に農業を始めるためには、その前にいくつもの事前準備が必要不可欠です。
まずは農作物を育てる田畑が必要です。
土の性質も様々であるためどんな土地でもよいわけではなく、育てたい農作物に適した土壌が必要となります。
また実際に育てたい農作物の種や苗を手に入れる必要もあるほか、取り組む農業の形態や規模、農作物の栽培方法に合わせた道具類や農機具も揃えなければなりません。
都合が許せばそれらを保管しておくための倉庫や、ビニールハウス等の保温設備も検討が求められる場合もあります。
実際に農業を始めるまでに、これらのような多くの事前準備を必要とされる点が農業の特徴です。
そのような点を大変だと感じる方は気軽に始められるマネーバンクを使って副業を始めてみましょう。
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農業を副業として始める方法
メリット、デメリットをそれぞれ把握した上で、それでも農業を副業としてやってみたい!
そんな方には具体的にどんな準備が必要とされるのでしょうか?
①育てる作物を決める
一番に必要なのが、自分が育てたい農作物を決めることです。
農作物によって適した土壌や日当たり、種まきや苗植えの時期が異なります。
農作物がしっかりと生育するように事前に情報を集め、その農作物に合わせた準備を重ねておくことが必要です。
また農作物を選ぶ際には、自分が週にどれくらいの頻度で管理ができるのかも重要な判断ポイントとなります。
本業を持ちながらあくまで副業として農業を行う場合では、多くの場合農作物の世話のために田畑に足を運べるのは週に一度や二度ではないでしょうか。
そのような頻度でしか世話が難しいにも関わらず、毎日のように世話が必要な手間のかかる農作物を育てても収穫まできちんと育てられる可能性は低くなってしまいます。
自分が育ててみたい農作物を検討してみることと共に、自分が世話をできる範囲、頻度から育てられる農作物を探してみる方法もおすすめです。
週末農業をはじめとして、副業として農業に取り組む方々に人気を集めている野菜としてはトマトやじゃがいも、ナスやにんじんが例として挙げられます。
これらの野菜は日々の食卓を彩る家庭に広く親しまれているという点のほか、週に一度の少ない頻度の世話でも問題なく育ち、初心者からでも取り組みやすいことから人気を集めています。
儲かる野菜はこちらの記事でたくさん紹介しているので合わせてご一読ください。
②土地や必要な道具を揃える
育てたい農作物が決まれば、次はその農作物に合わせて必要な土地や道具を揃えます。
道具や農機具はホームセンターや園芸店で比較的簡単に手に入れることができますが、初めての方にとってハードルが高いのが土地の準備です。
自身の所有する土地や農地があればすぐにでも農業を始められますが、中々そのような方は多くはないでしょう。
そのような方におすすめな土地の確保の方法が、「貸農地」と「農地バンク」です。
「貸農地」は区間ごとに区切られた共同の土地をレンタルして、それぞれの農作物を育てます。
「市民農地」とも呼ばれており、名前を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
場所や面積によって月々にかかるレンタル料も変動するため、まずは小規模から試しに始めてみたいといった方でも気軽に挑戦してみることが可能です。
もう一つご紹介するのが「農地バンク」です。
こちらは各都道府県の公的な機関が農地を貸したい人と借りたい人を仲介する仕組みであり、「貸農地」と比較をすると費用は遥かに安い場合が多く、広い面積で本格的に農業に取り組む場合におすすめです。
ただ利用の際には育てる農作物の種類や耕作面積をはじめとする農業の経営計画を立てる必要があり、自治体からの同意を得るなどの手続きや農機具等の準備費用も必要となります。
副業として取り組む場合には「貸農地」をまずは検討し、農業が軌道に乗りもう少し大きな規模で取り組みたいと考えた場合には「農地バンク」を検討してみるとよいでしょう。
③販売方法を考える
すでにお伝えした通り、農業は農作物を出荷しないと収入を得ることができません。
そのため、副業として収入を得るためには収穫した農作物を販売することが必要不可欠です。
・地元のJA(農協)への出荷
相手が提示した農作物であれば買い取ってくれ、初心者でも比較的容易に販売が可能です。
しかし販売手数料や段ボール代等かかる費用も多く、手元に返ってくる収入としては少し低めになる点がデメリットではあります。
・道の駅、直売店
JAに出荷するよりも安価な手数料で販売が可能です。
少量からの納品数でも受け付けてくれる店も多く、また基本的には販売金額も出荷側が決めることができるため、工夫次第で多くの売り上げも見込めます。
・インターネット通販
近年急激に成長を続けているインターネット通販市場ですが、野菜や果物も取り扱われておりその売り上げは年々上昇しています。
上手く軌道に乗せることが出来れば安定して収入を得ることも可能ですが、インターネット上での販売にはサイト運営やWEBマーケティング戦略等の専門的な知識も必要となり、本業の傍らで行うには少しハードルが高いかもしれません。
農業の副業をはじめたら知っておきたい事
農業を副業として取り組むプロセスが、少しずつイメージ出来てきたでしょうか?
ここからは実際に農業を副業にする際に活用できる制度や、注意しなければならない点をご紹介します。
補助金制度の活用
ご紹介した通り、副業であっても農業をはじめるためには土地や農機具をはじめとした事前準備が必要不可欠であり、またその準備費用も用意しなければなりません。
農業をはじめる方々を支援する仕組みの一つが、補助金制度です。
・スーパーL資金
農業を始める方が融資を受ける際に利用できる補助金制度です。
利用には条件がありますが、農業経営改善計画の提出などの書面手続きを行い認定農業者となることが出来れば日本政策金融金庫から融資を受けることが可能となります。
・農業次世代人材投資資金
実際に農業を始める前の2年間に農業法人等で研修を受ける場合に所得を保障する補助金で、150万円の給付金を受け取ることができます。
確定申告は必要
会社員の方々等、就業先が年末調整を行ってくれる場合にはあまり身近ではない確定申告ですが、農業を副業として始めた場合には忘れずに自分で行わなければなりません。
年末調整をされている本業の他に年間で20万円以上の収入が発生した場合には、農業も確定申告を行う必要がありますので、必要な手続きを怠ることがないよう注意をしましょう。
農業で副業として十分な収入を得ることは可能なのか
副業として取り組む場合に、収入を得る以外にもメリットが得られることが分かった農業。しかし、本業の他に副業を行う際に重要になるのが、きちんと収入を得ることです。
農業を副業にした場合、十分な収入を得ることは可能なのでしょうか?
農業単体で収入を得るのは難しい
どれくらいの収入をもって十分とするかは人それぞれですから、一概に農業が稼げるか稼げないかを定義をすることは出来ません。
しかし生き物相手である農業はその分手間も多くかかります。
自分で農作物を育てて収穫をし、販売先を見つけて出荷した上で収入を得る――。
かかる時間や手間を思うと、得られる収入は割には合わないと感じる人も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
また天候や気象条件にも大きく左右されるため、毎年安定して農作物が良い出来ですべて育つ訳ではなく収穫間近で病気や虫、カラスやイノシシ等の被害にあい台無しになってしまう危険性もあります。
田畑の面積や農作物の種類等規模を大きくすることで収入を増やすことも可能ですが、その分手間も付随してかかってくる難しさも切り離せない点が農業の特徴といえます。
農業の他に簡単な副業をするのもおすすめ
多くの魅力もありながら、手をかけた分だけ必ず収入として返ってくるとは言いずらい農業。
どうせ時間をかけて取り組むのであれば、もう少し簡単に稼げる副業があると嬉しいですよね?
簡単な副業はこちらの記事でたくさん紹介しているので合わせてご一読ください。
【厳選】農業より稼げる副業5選
そこで今回は、最後にいくつかの農業よりも稼ぎやすい?副業もご紹介します。
自分が副業として取り組むにはどんな仕事がよいのか?是非合わせて検討してみてください。
おすすめ副業の記事と合わせてご参考ください。
アフィリエイト
同じく空き時間に手軽に始められる副業として人気なのがアフェリエイトです。
「なんとなく名前は聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか。
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Airbnbでの副業の記事と合わせてご参考ください。
タイミー
副業として短期のアルバイトで働く場合もありますが、こちらのタイミーはより短時間で働きたい人と職場を仲介することが可能で、ちょっとしたスキマ時間で収入を得ることが出来ます。
面倒な面接もなく働いたらすぐに報酬が反映される点も魅力的で徐々に利用可能な地域も広がり始めています。
タイミーでの副業の記事と合わせてご参考ください。
副業ガイド
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まだまだ日本では副業をしている人は多数派ではなく、副業について身近に相談できる人もいない場合が多いです。
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【まとめ】農業は副業になりうる?
副業として農業に取り組むメリットやデメリット、またその方法について中心に紹介をしました。
収入を得るだけではなく、実際に自分の手で育てた野菜や果物を食べられる点が農業の他の仕事とは違う魅力ではないでしょうか?
ただ生き物を相手にする分、どうしても他の仕事ではあまりない手間や心配事もあるのは事実です。農業の魅力や得られる収入、かかる手間や自分が費やせる時間や労力を十分に検討することが必要となってきます。
ご紹介したように他にも様々な副業があります。
自分に合った副業はどのようなものか、しっかりと考えて取り組みたいですね!
副業としておすすめのものをひとつ挙げるとすれば、この記事でもご紹介したマネーバンクです。
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